三十路100%

部屋とワイシャツと三十路

登山家に憧れたわたしが金時山にアタックした時の話

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いっちねーんせーになったーらー

いっちねーんせーになったーらー

ともだちひゃっくにんでっきるかなー

ひゃーくにーんで食べたいなー

ふじさんのうえでおにぎりをー

 

ちょっと待って………1人足りない……

ぎぃやあああああああああああ

 

 

 

はいこんばんは。三十路です。

 

確か去年のことなんですけど、クレイジージャーニーという番組で登山家の平出和也さんという方を特集しているのをたまたま見ました。

 

その番組で平出さんが海外の高い山を登る姿を見てどっぷりと登山にハマってしまいまして。

そこから「孤高の人」「神々の山嶺」「凍」「岳」などの山岳小説・漫画を読んだり、YouTubeで国内、海外問わず登山動画を見たり、登山家の人のブログを読み漁る毎日。

 

それまでわたしが描いてた登山のイメージは「杖持ったおばあちゃんおじいちゃんたちが早朝電車に出没するやつでしょ?あ、そういえば山ガールってどこに身を潜めたの?」っていうくらいのもんだったわけですが、調べれば調べるほど何やら同じ登山家でもやべぇ人たちがいることがわかったのです。

 

何がやべーってまず登山ってめっちゃ死と隣り合わせ。一回でもうっかりミスしちゃうと死。めっちゃハードモード。だからこそお助けグッズはたくさん持って行きたいじゃん?全然。少しでも持ってくもの少なくするから。つって食料めっちゃ少ないの。全然一日中ゴロゴロしてたわたしが食べるより少ない量でしのぐ。いや!圧倒的カロリー不足!むしろ私なんかがカロリー無駄にとっててごめんなさい!て平謝りしたくなるストイックさ。

 

そこまでして登るけど普通にたまに上からでっかい氷の塊とか落ちてくる。雪崩とかも。なんかでっかい落とし穴とかもある。まじ運ゲー。普通自分の命そんな運頼みみたいにかけれる?無理っしょ!!ほんと彼らクレイジーなんだって!!お前らはスーパーマリオブラザーズかっつって。

 

んで登れても小さい雪崩とかに巻き込まれて指凍傷になって切断とかする。指失うなんて普通かなり人生変わると思うけど、ガチクライマーの人たちは指の本数少ないのにすぐ復帰して登山してたりする。

 

ね?やばくない?

 

とにかくクレイジーな彼らを見てるとこの人たちやべー。からだんだんカッコいい。になり、最終的には私の人生は登山に捧げるべきなのかも。という気持ちがふつふつと湧き上がってきて自然とわたしも登山をしてみたいと思うようになった訳です。

 

そこで目をつけたのが金時山

箱根にある日本百名山?には入ってないかな?とりあえず標高も低めの初心者向けの山。

ここの何がいいってまず金太郎がいた山。っていうちょっとへー。ってなる要素がある。そして温泉がある!

 

そう!登山をしたい私が必要だったのはまずバディーだった訳です。とにかく都会の汚れた空気にまみれた友達の中から登山に興味を持つ友達を探し出すところから始めた訳です。

それから飲み会に行くたびに登山の素晴らしさを語るんだけど、酒と音楽と男があれば人生サイコーっしょ?みたいな輩が多すぎて一向にひっかからない。

それでも必死に山の話をし続けたところ「たのしそー♡」と一匹獲物がひっかかったのでその子を引き連れて金時山に行った訳です。

 

 

季節は初夏。

晴天に恵まれた絶好の登山日和。

 

準備は小説で得た知識をフルに生かして笛、地図、カリカリ小魚のお菓子(孤高の人加藤文太郎がよく登山に干し小魚を、持って行っててそれに憧れてた)と飴などの非常食を持ちいざ金時山に向かいました!

にしても、友達はカンカン帽かぶってるし、私は膝やぶれてるダメージデニム、2人ともコンバースという山を舐めてる格好だったことは本当に良くないと思う。

 

とりあえず順調にスタートし、木に支えられてる変な岩やら

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なんか可愛い花やら

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を楽しみつつ順調に登ること15分。さっそく2人の足はパンパンに。

 

ちょ。まって。クソきつい。なにこれ。やば。思ってたのと違う。

 

などと心の中でこっそり思いつつなんとか登って行く私たち。

 道は一本道でわかりやすいし、多分全然ほかの山より楽な登山だとは思うのですがほんときつかった。駅の階段登るのでさえ肩で息する私が登山なんて無理だったと気づいたのはこの段階。おそす。

 

でも道中ですれ違う人たちが「こんにちはー頑張ってねー!」「もう少し行ったら休める広いところがあるよ!頑張れ!」なんて声をかけてくれて。ほんと感動。山はみんなの心を一つにしてくれるんだと思った。

 

最後こんなきついとこ登って(最後の最後これとかふざけんなよwってなった)

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なんとか登頂する事ができました!!!

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さすがに達成感がやばくて興奮状態に陥りました。

 

 

お弁当持ってってたのでおにぎりと一緒に頂上で食べました。

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しょぼいけど死ぬほど美味しかった…

 

曇ってきてたけど頂上からの景色

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その後も無事に下山し、私達の初登山は無事幕を閉じました。

そのまま温泉宿で一泊したんですが、登山後の温泉。最高に気持ちよかったです。無上の喜びがそこにはありました。

 

大満足で2人ともぐっすり眠りについた訳ですが、翌朝。

友「おはよー」

私「ん?あ?起きてたんだ。おはよー」

友「あのね、体がね、動かないの。」

私「え??あ、ほんとだ。動かないや。」

なんて状態になりまして。ほんとジョーぐらい立てなかった訳で。

 

2人とも起き上がる体力すら失い、しばらくは立ってるだけで足がプルプルする現象にみまわれましたので、登山をされる方は是非体力づくりをしてから望まれたほうがよいと思います。

 

登山家に憧れた私ですがやっぱり山は登っている人を見るのが一番いい!っと潔い決断をさせていただきましたのでここにご報告させていただきます。

 

登山家の皆様、心から応援しております!

頑張ってください!!!

 

 

ではでは。